tuttycafeについて

穀物菜食という『こだわり』を手放しました

tuttycafeは、穀物菜食(ビーガン)の料理を提供するカフェとして、2008年4月に誕生しました。

その後、結婚や出産などを経験しました。ただいま2人のわんぱく男子の母親です。健康に元気にすくすく育ってくれていますが、ここに至るまでの道のりは険しいものでした。

重度の花粉症だった私が薬をやめ、穀物菜食になったことで花粉症の症状がなくなった経験から「穀物菜食なら病気になるはずがない」という強い思いのもと、自信を持って出産、育児を始めました。しかし、こだわればこだわるほど、子どもたちの体に変化が現れます。

2人ほぼ同時に原因不明の皮膚のかゆみ。24時間かゆみに襲われ、掻いて血だらけ、夜も眠れないという日々が2年ほど続きました。どの病院でも「アトピー」と言われましたが納得できませんでした。なぜなら、『穀物菜食の子供がアトピーになるはずがない』と決めつけていたからです。

この頃からtuttycafeの通常営業ができなくなり、予約制で営業したものの、実際予約を受けられるのはごくわずかでした。

何かがおかしいと色々調べたり、話を聞いたり、相談していくなかで「栄養が足りないのでは?」という疑問も出てきました。また子どもたちが「お肉が食べたい。お魚が食べたい」と言い出したのもこの頃です。

その後、良いお医者さんと出会い、子どもたちの湿疹の原因がわかり、あっという間に綺麗な皮膚に生まれ変わりました。

情報があふれた時代、何が良くて悪いのか、という観点で語られることが多いように思います。私もその1人でした。しかし、食べるということは『命をいただくということ』。頭で考えていただくものではないんですね。だから元気に生きた食材を感謝していただく。『穀物菜食だから◯◯」というこだわりは手放しました。


そして気軽に来店でき、私とお客様とのコミュニケーションをとりたいとの想いから店内を大幅にリニューアルすることを決意しました。
友人であり空間デザインを手がけるJunTakakuraによって、使われなくなった木材に命を吹き込んだリノベーションで使いやすく、ゆったりできる空間ができました。

これからもtuttycafeをよろしくお願いします。